2022年8月23日に一般社団法人ドッグデンタルマイスター協会Dog dental Meister Associationを設立いたしました。
私は歯科衛生士教員として医療サイドからみた、正しい動物歯科を応援していきたいという思いがあります。
犬のお口をとりまく環境は40年も遅れていると言われ、正しい歯磨きは犬の寿命を2年延ばせるほどだといわれています。
愛犬たちの口腔、ひいては健康への意識が年々高まっているとはいえ、家畜にも分類され、販売されている商品は雑貨として取り扱われている現状があります。
犬の口腔のケアは、犬の扱いだけでなく人間でいう小児歯科、高齢者歯科、障害者歯科を網羅するほどの深いケアが必要でありながらその口腔内に関するエビデンスは多くありません。
獣医師以外によるスケーラーを用いた歯石取りが横行しています。
農林水産省から注意喚起も出ており、医療スケーラーを用いた歯石除去が認められているのは獣医師のみです。
飼い主様が正しい情報を知って選ぶことができれば、良くないものは勝手に淘汰されるはずです。愛犬のことを思う賢い飼い主さまが、正しいことを知ることが大切だと私たちは考えます。
歯科医療従事者として、また保護犬と暮らす愛犬家の一人として、日々愛犬のために頑張る仲間を広く応援する意味で私にできる教育という姿を形にしたいと思いました。
また私では到底補えない部分を、経験豊富で信頼できる歯科衛生士の仲間、思いを同じにする動物業界の仲間たちと共に広めて参ります。
人間と比べると短い犬たちの生涯をより良いものとするために、飼い主様たちが「知る」ということが第一歩となります。
歯磨きを通じて健康への取り組みが、大切な愛犬たちへと一緒に還元していける未来を願っています。
当協会が社会から信頼され、社会に貢献できる質の高い愛犬の健康づくりに寄与する教育機関を目指し、正しい知識のもと有能な人材育成を目標として、鋭意取り組んで参りたいと考えておりますので、関係各位には一層のご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。